<2009.7.19>蜂と岩魚は其処に居たのか?
・・・曇り時々雨・・・

先程から水面にポツポツ水柱を起してる
 
大粒の雨は次第に密度を増すと 雨具の

背中をバチバチ叩き出した。。

・・・もぅ此処までにしよう・・・


未知の渓探索は 上辺だけでは見極め

られないし 空振りの割合が遥かに高い

大抵の場合苦笑いながらの帰路となるが

然るに時として思いもしない大当りに驚き

誰も居るはずも無い辺りを見回してしまう

そんな稀な出来事が病みつきにさせる

現場では他の釣り人との鉢合せを避け

見落とされたり そもそも管理漁協すら

存在しない場所ばかり探し回った今迄

常に情報アンテナは多方面へと張り巡らし

此れはとばかり閃くと 立地と状態を読み

何はともあれ現地へと駈けていた若き日

振り返ってみるとなんて家庭を顧みない

遣りたい放題の此れまでだったか 評価

する側の立場に替わろうときっとそう思う


親族から受け継いだ養蜂の蜂箱20個余り

山中に据え置く場所を探し彷徨い出遭った

そそられる渓相は 蜂箱の件は後回しに

探釣を試みたい そんな釣友の申し出に

異論などある筈も無く 二つ返事で翌々日

決行を纏めた 現場への距離計算に悪路

其れを鑑み 取り回しの良い四輪駆動の

軽トラックを冬場仕様のフル装備に固め

悪い林道を行けるところまで突っ込もうと

決めていた


休工中の復旧工事現場を抜け暫く行き

林道は横殴りに洗われた凸凹の洗濯板状

箇所を一気に抜けると二又で其の先は

流失大きく抉れていた 向こう側はどうやら

林道も途切れ 背丈程の密藪になり前進を

阻んで居る 此処暫く人が入った形跡は

なんら残らず この時点で今日の成果

両極端の答えが待つのは確実だった

上を目指し藪漕ぎの最中 真新しい獣の

痕跡の割りに 水中からの生命体反応が

ほんと笑えるくらい 無い? 此の侭前進

源頭部にあるという直暴下にはきっと

底石が隠れる程のネイテブ岩魚が群れて

居るのかもしれない しかしそのシーンは

今日の私には描けそうに無く 雨のせいに

撤退を決めた さぁ下流部でも探るか

                     oozeki

行き止まりの二又

思ったとおりの藪沢だった

防水ハウジングも湿気で曇り気味

もう此処までにするか?